平凡なサラリーマンはお金を増やしたい

サイドFIREを目指す30男の生き様(金策と検討)

FIREで家賃削減は避けて通れない①

 

思ったよりも熱く語りすぎました。 2ページに渡ります。

家賃は平均支出の33%を占める

過去記事の「平凡会社員のFIREは支出が命運を分ける」でも触れた通り、総務省調べで単身世帯の平均支出は15万円です。

会社員の一般的な手取り+1万~3万の貯金と考えれば、この統計から出た数字は実体験としても納得感の高い値だと思います。

そして、ホームズ公開データでは単身世帯の家賃平均は5万円です。

以前、コウちゃんさん(管理人)が住んでいた賃貸は、月7.6万円(駐車込み)でしたので、個人的にはもう少し高いイメージでしたが、都心付近を外すと1万~2万相場が下がっているようです。

・都心付近:6万前後の相場

・都心以外:4万前後の相場

それぞれの割合は不明ですが同じ程度であれば、平均が5万円になる事は納得感があります。

15万の内、5万ですから3分の1。 つまり33%です。

 

最初にすべきなのは支出の中でも家賃

以下の表は、コウちゃんさん(管理人)が固定費の中で必ず対応すべき削減項目を挙げています。

家賃

当たり前田のクラッカーです。(あ、通じます?)

FIREする人で月々賃貸料金を支払う人もいますが、経済的合理性なら断然中古戸建です。 戸建てについての説明は書きたい事があるので別途記事にします。

優先A
駐車場

冒頭の300倍の話を聞いても尚、FIREで駐車場代を支払のであれば相当なお方です。 人それぞれの事情があると思いますが、削れるなら見直すべき点です。

優先B

通信費

(自宅PC有)

モバイル通信機の料金は政治でも問題になるぐらい高いです。

PCを自宅で持っている方でFIRE目指すなら格安SIM+固定回線がオススメです。 

優先C

過去記事の「平凡会社員のFIREは支出が命運を分ける」で、労所得・不労所得・固定支出・臨時支出の4要素の中で、平凡会社員は「固定支出」から手を出すべきだと説明しました。(気になる方は是非)

そして「固定支出」の中でも何故家賃が最も優先すべきなのかは以下の通りです。

・割合が大きい所から削る方が効率的である事(単純に削減度合いが大きい)

・スキル有無に依存しない事(収入を増やすのとは違い、だれでもできる)

・即効性がある事(契約した時点で金額はわかっているので契約した直後から)

・本人の意思に関係なく効果を発揮する事(日々節約しようとか関係無く効果発揮)

贅沢を言わなければ誰でもできるという事です。

とはいっても、私も過去賃貸で「ココは失敗だったなぁ」と思うような経験はありますので、安ければなんでも良いという訳ではありません。

ただ、賃貸選びを検討する前にちょっと待ってください!

そもそも賃貸じゃないといけない理由は何でしょうか?

戸建てについてもキチンと検討しましたか?

多くの方が勘違いしている戸建についての話も含めて説明したいと思います。

 

家賃の見直しにはどのような選択肢があるのか

コストパフォーマンスの順序で記載します。

実家 > 中古戸建 > 中古マンション = 賃貸 > 新築戸建

また、FIREのリスク順序ではこうなります。

実家 > 中古戸建 > 中古マンション = 賃貸 > 新築戸建

同じになりました。特に意識はしておらず、改めて考えましたが間違っていません。

結論をグラフ化しています。

住宅別のパラメータのグラフ

住宅別のパラメータ

それぞれについて、何故そう思うのかを説明していきます。

の前に、こういう事を記載すると必ず出てくるのが

「持ち家 VS 賃貸」 論争ですよね。

はい、無意味です。 目的が違うからです。

職業や親族、病気、収入、ライフプランがバラバラの方々に対して、一辺倒にコレが良い・悪いというのはナンセンスです。

「高収入ではない平凡会社員」という目線(ペルソナ?)で考えていきます。

実家の場合

実家のイメージ画像

実家のイメージ画像

【ポイント先出し】

・食費や光熱費以外を請求されないなら(家賃0が強い)

・FIREする時の親の年齢と介護時期を想定する

最近はテレワークもあり、実家も選択肢として成立すると思います。

・家の文化によっては、お金を沢山いれるように言われるかもしれません。

個人的には食費光熱費以外で、理由もなく3万以上払うなら出ていきます。

理由は簡単です。家賃の相場が5万円だからです。

参考までにスーモの記事では相場が食費など全部込みで5万程らしいです。

これはかなり格安で、通常の食費・光熱費・家賃を相場で合わせると9万近くはいきますから4万円の節約ができてしまいます。

給料を4万円増やすのはかなりハイレベルで、私の会社では役職が上がらないと達成できません。ベースアップだと10年かかる笑

ただ、親と仲良くないと辛いのと、家族の生活音などで自由度が下がってしまうデメリットはあります。

・別記事で「人生のライフイベントとFIREへの対策」を整理する内容を記載しようとしていますが、先出ししてしまいます。

FIREが実現できる頃、あなたの親様の年齢はいくつでしょうか?

親の年齢は大体自分+20~30歳です。私のように35歳FIREを目指したとしても65歳ぐらいです。現代の65歳は元気ですからまだまだですが、ソロソロ親の介護について気にし始めるレベルですね。

もし実家に間借りさせてもらえる、かつ、親の面倒を考えているのであれば、最初から実家にいるのは無駄の無く最良の選択です。

この時点で実家の古い家の管理状況や修繕費、作りを勉強しておいて、実家を継承しない場合の住宅選びに活用しましょう。

例えば、「実家のココが嫌だな」と思う箇所があれば、何故そうなるのかを突き止めて、住宅選びの時に条件として加える等です。

逆に「いいな」を見つけるのは困難です。それは色々な住宅を見ないと当たり前と思っていた機能が特別に対応しているのか、基本的な住宅なら兼ね備えているのか等の基準が分からないからです。(できない事はありません)

悪い部分を研究した方が結果を伴いやすいです!

中古戸建の場合

中古戸建のイメージ画像

中古戸建のイメージ画像(実家と変わらない笑)

【ポイント先出し】

・単身でも世帯持ちでもあり得る選択肢

・ローンにて支払を先延ばしにできる(説明するのでご安心を)

・家族保険としても活用できる

・ぶっ壊れても良い感覚なので気軽

・自分の資産に対する支払である事

私は現在、中古戸建に住んでいます。

中古戸建はデメリットも沢山ありますが、上手く使いこなせるなら最もオススメできる手法となります。

・FIREを望む平凡会社員は沢山います。ただ、単身者だけではないですよね。

そもそもFIREを目指す事についてもパートナと相談して決めなければならない為、単身者よりも難易度が高いのですが、実は家賃を削るという事においては、単身者よりも圧倒的にお得になります。

理由は、戸建ての多くは単身者向けを想定しておらず大きく作られている為です。

ピンとこないかもしれませんね。私は単身者です。今住んでいる戸建ては5LDKです。

使っている部屋は、1部屋、1Fトイレ、お風呂、台所ぐらいです。30%ぐらいしか活用できてないんですね。

にもかかわらず、戸建ての購入金額は5LDK分で固定ですから、リソースの活用という側面から見ると「単身者だと勿体ない」になるのです。(それでもメリットが勝ちますが)

対して3~5人家族という最も多い家族構成の場合、ピッタリです。使ったコストのパフォーマンスが回収できています。これが賃貸の場合、部屋数に応じて増減します。

例えば、都心では不動産サイトを検索する限り16~25万円します。1年で192~300万円がかかります。都心を外しても半分(8~13万円)はかかります。

FIREをする平凡会社員の目線としては月々25万円を家賃に回す事はあり得ないので、都心を外した場合の高値12万円と想定すると1年で144万円必要です。

賃貸の費用が大きいのは分かったけど、やはり怖い。踏み切れないかもしれません。

それは知らないことが多いからです。良さについて続けていきます。

・戸建を購入する場合、住宅ローンか一括購入の選択肢が存在しています。

金融リテラシーの低い私の知り合いの方々は、借金=悪という考え方しかできません。

ところが、よく考えてみると借金の仕方次第では黒字になります。

中古と新築で住宅ローンの金利は違います。

中古戸建の住宅ローン相場は0.8%~1.5%程度かと思います。(2021年現在)

言いたいことが沢山あるのですが、本筋から外れますのでポイントだけ書きます

※住宅ローンの詳しくは別記事で書きます。是非!

資産運用の平均利率は4%でした。住宅ローンの金利は1.5%です。

簡単な計算です。

住宅ローンで支払を先送りにして、手元のお金を資産運用で増やした方が2.5%黒字になります。

なので、一括で購入せずに住宅ローンを使って、お金に仕事をさせてください。

「イヤイヤ、資産運用だって増えない事はあるよ、借金は気持ちが悪いよ」という方もいるかもしれません。 もう一つ背中を押しましょう。

・住宅ローンを銀行から融資されるためには、必ず保険加入が条件として出されます

大黒柱の支払主が事故で亡くなった場合に、銀行側は回収できなくなり赤字となってしまうからです。

支払主が死亡した場合、保険会社からの支払により銀行は残りの費用を回収する為、なんと、残りの支払いがなくなります。大きなケガや病気でも適用されます。

住宅ローンで先延ばしにしたお金で資産運用しながら、万が一の場合は支払責任が無くなる。

家族がいる場合、家族の住む場所が急に無くなる事もありませんので安心です。

(保険セールスみたいになってしまった笑)

・私が住んでいる中古戸建は、500万円(細かい費用を全部込み)でした。

築年数が40年を超えるボロボロの家ですが、立地は悪くなく、住めば都です。

床が抜けそうな箇所や畳のへたりはありましたが、ぶっ壊れても良い感覚で自分で直しています。板を変えるのに5000円もかかっていません。

かなり綺麗に施工するのはプロの力が必要ですが、生活に必要なレベルであれば工夫や挑戦で問題なく治せます。基盤の柱が生きてればどうとでもできると知りました。

「なんだやっぱり、中古戸建なんてそんなもんか」となるかもしれませんが、戸建てを選ぶ上で注意する点、調べた家の構造知識、自分で修理して問題ない実績など、お金では買えない経験を得られた上に、家賃面でメリットがあるのです。

※私はFIRE後に色々経験したいと考えているタイプなのでこのイベントは歓迎でした。

「築40年とかいつ倒壊してもおかしくない」と思う方もいるかもしれません。

大きな誤解です。結局は職人と地形次第ですが、「木造の建築寿命は短くない」です。

日本の不動産業界が不透明な事に一因すると私は考えていますが、興味があれば海外の木造戸建ての寿命を調べてみてください。築70年とかわんさかでてきますよ。

しかも割と人気です。向こうはDIYを行う方も多いのでメンテしやすい事が理由かもしれません。

FIREの後は時間が潤沢に残ります。自分でトラブルを対処できるようになると生きる事に自信が持てます。(業者の金額が妥当かどうかも分かります。騙されません)

・最後はお金の着地点です。

家賃は良い意味でも悪い意味でも支払った時に役目を終えます。

戸建は良い意味でも悪い意味でも支払った時に役目を終えません。

中古戸建は、ローン完済後に資産として持ち主の手に渡ります。

しかし、良い事とは限りません。「築年数の高い戸建の寿命は短くない」と我々が理解していても市場で価値が無ければ売却の利益は見込めないでしょう。

それでも私が中古戸建を購入した理由は、建物が0円でも土地価格は変動しないからです。少なくとも土地を売却すれば金額にはなるという事です。

最悪のケースを考えると、買い手がつかず、建物解体の必要が生じるケースです。

この場合に解体費用が掛かってしまうのですが、ココで土地価格と相殺できます。

売却による利益は無くなりますが、元々の目的は家賃を減らす事です。売却益を出す事ではありません。

500万戸建の場合、3~5人家族であれば3年半もあれば元がとれますし、それ以上いれば恩恵が継続します。

単身者は効率が下がりますが、8年程度で元が取れてしまいます。勿論、住めば住むほど、家賃という価値を生んでくれます

大失敗のリスクも小さく、平凡会社員には強くオススメしたいです。

 

何度も見直して文字を減らしたのですが、どうしても伝えたい事が多い上に誤解されたくない為、多くの情報を書いています。

次のページも是非。

 

ココまで読んでくださった方に感謝を。